1992年 総会記念シンポジウム報告書「医療裁判の鑑定を考える」(絶版)

1992年5月16日開催

1992年 総会記念シンポジウム報告書 目次

はじめに

主催者 挨拶

 加藤 良夫

Ⅰ シンポジストの発言

1.麻酔事故調査を踏まえて、カルテの不備による医学的評価の難しさ

島田 康弘

(1)麻酔事故調査から

(2)ヒューマンエラーによって起きる麻酔事故

(3)目立つ麻酔記録の不備

(4)ガイドラインの必要性

2.鑑定人の立場から

我妻 堯

(1)時間がかかる鑑定

(2)争点を抑えていない鑑定事項

(3)整理されていない鑑定事項

(4)「中間の手続き」の提案

(5)医療機器の発達と鑑定への影響

3.裁判所の立場から

西野 喜一

(1)鑑定の採否

     原告有利の心証の時に、原告から鑑定申請があった場合

     原告有利の心証の時に、被告から鑑定申請があった場合

     被告有利の心証の時に、原告から鑑定申請があった場合 

     被告有利の心証の時に、被告から鑑定申請があった場合

(2)鑑定の評価

     私的鑑定と裁判上の鑑定

(3)鑑定書のフォーム

4.原告代理人の立場から

鈴木 利廣

(1)医療事故訴訟の現状と問題点

   鑑定に依存する裁判所

   鑑定手続きの問題点

(2)改善のためのルール作り-手紙案-

   鑑定人の引き受け手を増やすために

   鑑定内容の適正化のために

   期間・費用の基準化

   釈明処分としての鑑定を活用する

Ⅱ 討論

1.鑑定資料の簡素化について

2.鑑定のフォームの提示について

3.適正な鑑定を行うための「中聞の手続き」について

4.鑑定事項にない点を鑑定書の中で触れることについて

5.資料不足、カルテ改ざんを疑われるようなケースの鑑定について

6.「医療水準」の問題

Ⅲ 会場から

1.カルテに記載がない場合の鑑定書の書き方について

2.鑑定事項の立て方について

3.鑑定人用マニュアル「医療過誤裁判」への“配慮”について

4.“鑑定に依存しない努力”への取り組みの必要性