1993年 総会記念シンポジウム報告書「医療被害者の救済をめざして-医療従事者の役割を考える-」

1993年5月15日開催 価格500円(消費税別途)

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1993年 総会記念シンポジウム報告書 目次

はじめに

Ⅰ.講師からの発言

1.医療事故が起こった時の医者の心理と行動

鈴木 満

(1)もみ消し工作に走る「当事者」

(2)かばいあう「同僚」

(3)目をつぶる「その他の同業者」

2.被害者に協力する医師に対する医療側の反応

水野勝義

(1)未熟児網膜症の裁判から

(2)遅れている日本の医療システム

3.医療における病理学の役割

伊藤雅文

(1)医療の枠外に置かれている病理学

(2)コストがかかる病理解剖

(3)日本で病理解剖が減少した理由

(4)医療の制度管理としての役割

4.医者と患者の「間存在」としての看護婦の役割

白柳マツエ

(1)密室の中の治療

(2)看護婦が医師にノーと言うこと

(3)在宅医療で患者の代弁者として働く

Ⅱ.質疑応答

質問1.医師は自分が作成した診断書にどこまで責任があるか。

質問2.レベルの低い医師をチェックする方法はないか。

質問3.大学病院で病理解剖をしてもらう時の負担は誰がするか。

質問4.病理解剖の結果、医師のミスがわかったらどうするか。

質問5.看護婦が医師の指示にノーと言うとどうなるか。

Ⅲ.意見交換

1.看護婦の相談窓口がない

2.司法と医療のダブルパンチを受ける患者

3.医者の倫理観を育てる必要性

4.事故が起きた時の救済制度を

5.まず医療制度の改革を

6.協力してくれる医療従事者の人権を守るには

7.協力の輪を広げるためのアドバイス

8.医局講座制の問題