弁護士堀康司(常任理事)(2002年1月センターニュース166号情報センター日誌より)
前々号及び前号でお伝えした最高裁医事関係訴訟委員会に関する資料がインターネット上で公開されました。本年10月31日に開催された第2回委員会の議事要旨まで掲載されています(12月15日現在)。最高裁のホームページ(http://www.courts.go.jp/)を開き「トピックス」→「医事関係訴訟について」とたどると誰でも関係資料を閲覧できます(同委員会設置規則や過去10年の医療過誤訴訟の統計等も開示されています)。
第2回議事要旨の中には「(別紙)推薦依頼のあった事案等について」として、6件の鑑定人推薦依頼事案の概要と、鑑定人推薦依頼先として選定された各学会名(日本外科学会、日本乳癌学会、日本老年医学会、日本内視鏡外科学会、日本新生児学会、日本脳神経外科学会)が明らかにされています。
このように、情報がオープンにされるということは大変望ましいことです。
今後は、具体的に推薦を依頼した結果(推薦された鑑定人候補者は誰か、どのような鑑定を行ったのか、鑑定結果を委員会としてどう評価したのか等)について、どの程度の情報が開示されていくのか、委員会の透明性にも注目していきたいと思います。