2011年9月1日発行 通巻282号
ドクターインタビュー
患者さんの満足する歯科医療のため ~紛争予防の研究と日常診療
山形大学医学部 歯科口腔・形成外科学講座
小林 武仁さん
小林先生は、大学病院で歯科診療に取り組んでおられる歯科医師です。歯科医事紛争にも大変深い関心をお持ちであり、歯科医療事故の防止を目的とする研究活動にも情熱を注がれています。今回のインタビューでは、大学病院における歯科診療の特徴や小林先生のご研究の内容などをお聞きしました。
ききて 細川 大輔(第一東京弁護士会)
弁護士リレーエッセイ
私が大切にしてきたもの
徳田 靖之(大分県弁護士会)
判決速報 その1
麻疹(はしか)の予防接種後3日目に死亡した1歳児について、予防接種と死亡との因果関係を否認した処分の取り消しを命じた事例
枝川 哲(徳島弁護士会)
判決速報 その2
入院時に感染症が疑われた妊婦についての胎児心拍陣痛図(CTG)に、遷延一過性徐脈の波形があったにもかかわらず、これを見逃し、且つ、分娩監視が十分でなかったために脳性麻痺で生まれた新生児に対する病院の責任が認められた事例
田中 宏・渡辺 宙(札幌弁護士会)
症例報告
腎障害の患者にリウマトレックスという禁忌の薬剤を投与した結果、重度の汎血球減少症となり入院したが、入院後に転倒して、頭部を打撲し、急性硬膜下血腫となり、死亡した事例
増田 聖子・森本 真仁(愛知県弁護士会)
症例報告・短信
その1 胃の全摘手術後食道裂傷
その2 陣痛促進中の分娩監視義務違反
その3 子宮内胎児発育遅延(IUGR)であることを見逃し、適切な時期に分娩させなかったことにより合併症を生ぜしめたケース
札幌医療事故問題研究会
情報センター日誌
死因究明制度に関するワーキングチーム検討開始
松山 健(愛知県弁護士会)