2012年1月21日開催 価格1500円(消費税別途)
ご注文はこちらからどうぞ。
第16回 弁護士のための医療過誤訴訟法講座 講義録 目次
医療過誤訴訟における自己決定権の役割と機能
弁護士 赤松 岳
1.自己決定権に関する最高裁判決例
(1)エホバの証人輸血拒否事件(最判平成12年2月29日 判時1710号97頁)
(2)乳ガン温存療法に関する説明義務違反事件(最判平成13年11月27日 判時1769号56頁)
(3)骨盤位分娩に関する説明義務違反事件(最判平成17年9月8日 判時1912号16頁)
(4)未破裂動脈瘤に関する説明義務違反事件(最判平成18年10月27日 判タ1225号220頁)
2.自己決定権の歴史
3.自己決定権に関する一連の最高裁判決が果たした役割
4.関連問題
(1)エホバの証人輸血拒否事件における「宗教上の信念」に意味があるか
(2)自己決定権に限界はあるか
(3)自己決定の代諾はどこまで許されるか
(4)患者の自己決定は医師を拘束するか
(5)医師の患者への説明は、何を、どこまですべきか
(6)緊急時あるいは未成熟児の自己決定権はどのように保護されるか
(7)自己決定権侵害の損害とは
質疑応答
1.エホバの証人事件
(1)説明義務違反の争点の位置づけ
(2)附帯控訴の理由づけと裁判所の判断
(3)正当事由に当たるか
2.骨盤位分娩事件
(1)事実認定の証拠
(2)説明義務違反と結果との間の相当因果関係
(3)夫への説明義務
3.その他の論点
(1)転送義務違反と自己決定権
(2)確定診断の方法と説明義務違反
(3)患者の自己決定は医師を拘束するか
(4)契約責任と不法行為責任
(5)裁判官の個性にどう対応するか
(6)これから医療過誤事件に取り組む若手へのメッセージ