2012年5月1日発行 通巻290号
ドクターインタビュー
感染症治療の質向上のためのロジック
亀井内科・呼吸器科院長
亀井 三博(かめい みつひろ)さん
亀井先生は、診療所においてグラム染色を行うことにより早期の起炎菌確認に努めるという取り組みを実践されています。感染症治療に際しては、起炎菌の確認を試みることのないまま抗菌薬を選択するという事例が散見されるところですが、今回は、亀井先生の貴重な取り組みの内容を伺うと共に、感染症治療の質の向上にとって重要な点についてもお話を伺いました。
ききて 堀 康司・望月 直子(愛知県弁護士会)
弁護士リレーエッセイ
医療事故相談雑感
堀井 秀知(徳島弁護士会)
判決速報
未破裂脳動脈瘤に対し、血管内治療が行われ後遺障害が残存した件で、医師の責任が認められた事案
柴田 義朗・羽賀 康子(愛知県弁護士会)
症例報告・短信
その1 出生後に低酸素性脳症となり小児麻痺等の後遺障害が残った事例
その2 真性ケロイドの患者に腋臭の切開術を不用意に施術した事例
金沢医療問題研究会
症例報告
初発の胸部の圧迫感等を訴える高齢男性高血圧患者について、心電図等に所見がないことを理由として帰宅させ、再度の受診時に冠動脈疾患を疑った検査を実施せずに帰宅させた結果、急性心筋梗塞に対する治療を受けられずに心原性脳梗塞で患者が死亡した事例
堀 康司・久保 晴男(愛知県弁護士会)
書評
薬害肝炎全国弁護団 編 『薬害肝炎 裁判史』日本評論社 2012年1月発行 定価4,200円(本体4,000円+税)版型=A5判・584頁 ISBN:978-4-535-51842-1
杉山 苑子(愛知県弁護士会)
情報センター日誌
死因究明2法案、今国会で成立の見込み
松山 健(愛知県弁護士会)