2020年4月1日発行 通巻385号
ドクターインタビュー
多様な経験から医療事故との向き合い方を考える
愛知学院大学 名誉教授
田中 貴信 さん
医療事件を担当していると、必ずと言っていいほど専門家にご意見をうかがう場面がありますが、その形は様々です。今回は、愛知県弁護士会紛争解決センターの専門委員として、歯科診療に関する紛争の解決に向けて尽力してこられた田中貴信先生にお話を伺いました。
ききて 柄沢 好宣(愛知県弁護士会)
判決速報
経鼻胃管栄養チューブ(以下「NGチューブ」という)を、患者の右気管支・肺から右胸腔内に誤挿入させ、それを用いた内服薬の誤注入によって、呼吸状態の悪化等を生じさせ、異物誤嚥による誤嚥性肺炎により死亡させた事例
岡崎 由美子・妻波 俊一郎(島根県弁護士会)
症例報告 その1
医師が患者に対して関節穿刺を行う際の消毒が不十分であったことにより、患者がA群溶血性連鎖球菌に感染し、左膝化膿性関節炎、壊死性筋膜炎となり、左下肢機能障害の後遺障害を負った和解事例
伊東 秀胤(沖縄弁護士会)
症例報告 その2
レジオネラ菌による発熱患者に対し、予定手術を実施し、レジオネラ肺炎に対する診断・治療が遅れたことから重症肺炎となり、救命されたものの腎機能障害の後遺症を負わせた事例
加藤 良夫(愛知県弁護士会)
症例報告 その3
経皮的冠動脈形成術中にガイドワイヤーがステントに絡まって抜去できなくなり開胸手術を実施しても一部を遺残したまま死亡するに至った事例
増田 聖子・大楠 善和・小嶋 啓司(愛知県弁護士会)
情報センター日誌
医療事故調査制度2019年の実施状況
柄沢 好宣(愛知県弁護士会)