2021年を振り返って~2つの企画のオンライン開催と今後の展望

柄沢 好宣(嘱託) (2021年12月センターニュース405号情報センター日誌より)

2021年を振り返る

 早いもので、センター日誌も12月号を執筆する時期となりました。

 昨年に引き続き、今年も新型コロナウイルス感染症の影響により、生活や業務の上で様々な制約を余儀なくされていましたが、それでも少しずつ情勢に順応して行動できているように感じます。もうすっかりマスク姿に違和感がなくなっており、依頼者のマスクを外したときの顔を知らないという正会員の方々も少なくないのではないでしょうか。

 センターの活動も、やはり情勢に合わせた活動を進めて参りましたが、昨年いずれも延期としていた総会記念シンポジウムとセンター設立30周年記念企画とを、初めてオンラインで開催することに挑戦してみました(総会記念シンポジウム:5/29(土)開催 30周年企画:10/2(土)開催)。

オンライン開催を経て

 オンライン開催の最大のメリットと言えば、やはり地域や時間に制約されることなく、大勢の方々にご参加いただけるということだろうと思います。実際に、総会記念シンポジウムも30周年企画も、200名近い方々からの参加のお申し込みをいただくことができました。

 特に、総会記念シンポジウムには、普段なかなかお越しいただけない遠隔地の医療従事者の方、特に医療安全部門を担当されている医師の方々に多数ご参加いただくことができたことは、驚きとともに大変嬉しく感じております。これを機に、センターの目的でもあります「ヒューマン・ネットワーク」のさらなる拡大へとつなげることができればと考えております。

 他方、オンライン開催となると、直接講師や参加者の皆様にお目にかかれないというのが何ともさみしいところです。毎年、講師の方々に直接お目にかかり、様々なお話を伺うことで新たな活力を得ておりましたので、こちらも情勢を伺いつつ、何か工夫を講じていければというところです。

 また、オンライン開催の場合には、申込み方法も色々と考えなくてはなりません。お申し込みの時点でご不便をおかけした方も少なからずいらっしゃるものと思いますが、この点も今後のノウハウの蓄積とともに改善できればと考えております。

来年に向けて

 とはいえ、なんとか無事に大きな2つの企画をオンラインで実施することができましたので、来年も積極的に様々な活動が展開できればと思います。

 さしあたり、来年1月29日(土)には、「弁護士のための医療過誤訴訟法講座」も久しぶりに開催する予定です。講師に矢島隆二先生(総合リハビリテーションセンターみどり病院・神経内科)をお招きして、脳血管障害の基本的な理解についてご講義いただくことを予定しております。こちらも、引き続きオンラインでの開催を前提に準備を進めています。

 まだまだ予断を許さない情勢ではありますが、様々な工夫をしながら、今までにはなかった形での活動を展開していければと思います。来年も引き続きよろしくお願い申し上げます。