2007年11月1日発行 通巻236号
ドクターインタビュー
呼吸器科と公害~大気汚染、そしてアスベスト
尼崎医療生活協同組合 潮江診療所 所長
船越 正信(ふなこしまさのぶ)さん
船越先生は、著名な尼崎公害裁判において、患者さん達のために原告団弁護士と一緒になって尽力されたドクターです。環境裁判にかかわることになったきっかけや、近時のアスベスト問題などについてお聞きしました。
ききて 永井 光弘(兵庫県弁護士会)
判決速報
感染性心内膜炎に罹患した被害者が、成人スチル病と誤診されステロイドを7ケ月間続けられたために重篤化し、脳合併症を抱えたまま心臓手術を余儀なくされ、術中に全脳虚血に陥り、術後覚醒しないまま死亡した事案
木内 千登勢・井浦 謙二(東京弁護士会)
症例報告 その1
間質性肺炎の患者が気管支鏡検査(BAL及びTBLB)実施後4日目に死亡した事例
森田 明(横浜弁護士会) ・ 長谷川 彰(京都弁護士会)
症例報告 その2
定期検診で発見された右肺の腫瘤状陰影の精密検査を受けた患者に対し、造影CT画像で肺動脈の拡大と判断したため、肺癌の発見が遅れて患者が死亡した事例
堀 康司 ・ 水野 功(愛知県弁護士会)
症例報告 その3
肺癌術後患者の骨転移の診断が遅れたために、疼痛緩和を受けられなかったこと等に対して、慰謝料が支払われた事例
堀 康司(愛知県弁護士会)
寄稿(第3回)
国の機関としての「医療事故調査委員会」の創設
稲垣 克巳
医療事故ホットライン 2007.12.8
第9回医療事故全国一斉相談受付窓口一覧
嘱託日誌
ADRでの医療紛争解決-その現状と今後の課題-
園田 理(愛知県弁護士会)