2013年2月1日発行 通巻299号
ドクターインタビュー
医療事故調査における迅速性と公正性の両立~韓国医療紛争調停仲裁院の取り組みに学ぶ
韓国医療紛争調停仲裁院調査官、産婦人科医
ク・ホンモ さん
昨年10月の訪韓調査の際にお世話になったク・ホンモ調査官が、日本の制度調査のために来日されました。名古屋にいらっしゃったク氏を医療事故情報センター事務局までお招きし、韓国医療紛争調停仲裁院における鑑定の実情について、より詳しいお話をうかがいました。
ききて 堀 康司(愛知県弁護士会)
通訳 李 庸吉さん(龍谷大学大学院法学研究科博士課程)
判決速報
医療過誤訴訟「優華ちゃん事件」一審判決報告生後1か月余の乳児死亡について、新生児期における産科クリニックの「重症心疾患見落としの責任」が認められた事例。なお、判決において、医師によるカルテの改ざんが事実上認められている。(一審判決・被告控訴)
澤藤 統一郎・安孫子 理良(東京弁護士会)
症例報告
被告病院が注腸造影検査において病変(大腸癌)を見落とし、患者が死亡した事案(大腸癌発見時ステージⅣの予後不良事案)
梶浦 明裕(第二東京弁護士会)・富澤 伸江(東京弁護士会)・片桐 武(第一東京弁護士会)
寄稿
子宮頸がんワクチン予防接種の注意事項~思わぬ事故に遭わないために~
佐藤 生(第二東京弁護士会)
Topic
日弁連「患者の権利に関する法律大綱案」について
加藤 良夫(愛知県弁護士会)
情報センター日誌
第三者機関への報告範囲はどうあるべきか~医療事故調査制度のあり方に関する議論状況
園田 理(愛知県弁護士会)