医療事故調査制度110番

2015年10月からスタートした医療法上の医療事故調査制度の運用状況について、患者さん・ご遺族の視点から調査・検討を行っています。

第1回(2016年10月1日実施)

実施要領

こちらをご参照ください。

実施結果(速報)

本日の110番では、全国各地より、合計133件の電話がありました。

そのうち、医療法上の医療事故調査制度の対象に該当しうる事例(2015年10月1日以降の死亡事例)は58件でした。

 

この58件のうち、医療法上の医療事故調査制度対象事例(医療に起因する予期せぬ死亡事例)として第三者機関への報告が行われたものは5件でした。

 

本日の電話内容から、この58件のすべてが医療に起因する予期せぬ死亡事例であるということを確認できるわけではありませんが、手術や処置の後にまもなく亡くなられているのに、医療事故調査制度に基づいた報告がなされておらず、遺族に医療事故調査制度の説明もなされていないというような事例が含まれていました。

 

今回の110番を通じて、この医療事故調査制度がまだまだ社会に定着していないこと、そして、医療事故の被害に遭われた方に相談窓口に関する情報が十分に行き渡っていないことを、あらためて強く感じました。

 

詳細につきましては、引き続き分析を加えた上で、後日ご報告を申し上げます。

なお、上記は速報値のため、後日修正が加わる可能性があることをご了承ください。

 

末尾となりましたが、今回の取り組みを広く報じてくださった報道関係者の皆様には、厚く御礼を申し上げます。

 

速報値
161001速報値xls.pdf
PDFファイル 86.9 KB
地域別相談件数
161001地域別相談件数.pdf
PDFファイル 155.0 KB

今後の電話連絡先

一斉電話受付は2016/10/01だけの行事ですが、医療事故情報センターでは、今後も医療事故調査制度に関する情報を集めていきますので、随時、052-951-1731(医療事故情報センター代表電話)までお知らせください。